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強迫観念

強迫観念とは

強迫観念(強迫性障害)とは、頭の中に何度もしつこく浮かぶ嫌なイメージや考えにとらわれてしまい、それを打ち消そうとするあまり繰り返し行為が止められなくなり、日常生活や精神状態に支障をきたしてしまうものです。

このように、どうしても頭の中に浮かんでしまい、払いのけることのできない考えを強迫観念といいます。「~~しないでいられない」「~~を考えずにいられない」というこの強迫観念は、放置しているとどんどん重症化してしまうこともあり、早期治療が肝要です。


強迫観念の症状

強迫観念は繰り返し頭の中に浮かんでしまう考えやイメージのことを言います。自分の意志ではどうしようもないため、強迫観念を発症してしまうと普段の生活に支障が出るようになっていってしまいます。

不潔恐怖や汚染恐怖
「自分は汚い」「自分の周囲が何かに汚染されている」という強迫観念のせいで、自分の体、自分が触ったもの、自分が身に着けているもの、自分がいる場所、全てが不潔で汚染されているように感じてしまいます。< br /> こうなるととにかく掃除をしたり何度も体を洗う等してきれいにしないと気が済まなくなってしまいます。

加害恐怖
「誰かを傷つけてしまうかもしれない」「反社会的な行動をしてしまうかもしれない」という考えが頭に浮かんだり、自分自身を信用できなくなり、何も手につかなくなります。何度もテレビや新聞に自分のことが載っていないか、周囲の人に自分は何もしていないか確認しないと気が済まなくなります。

不完全恐怖
「何かがしっくりこない」「何かがぴったりしていない気がする」という感覚が拭えず、何をしてもその成果や出来に納得がいかなくなります。何度も整理整頓を繰り返したり、同じ行為を繰り返すことでそれ以外のことが手につかなくなります。


強迫観念障害の治療

精神療法や薬物療法の研究や進歩によって、かつては難治性とされた強迫観念の治療は改善させることが可能な病気になりました。

しかし、治療の進度や効果には個人差があり、全ての方に必ずしも完治が期待できるものではありません。「今現在抱えている苦痛を少しでも取り除き、生活の質を改善、向上させる」というのが主な治療目的となります。


 

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